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1 『夢現』 それは、自分に関わらずとも受け入れなくてはいけないもの。 それは、自分に関わり、それでも避けなくてはいけないもの。 それは、遠い遠い、それこそ自分が生まれるよりもずっと前から定められてしまっていたこと。 ―――レイ・・・。 長老に呼ばれる。 幼い自分は、呼ばれることに何も疑問を持たず、長老のところに走っていく。 ―――レイ・・・。 抱きかかえられて、膝に座らされる。 それでも大きい長老を、レイは大きな瞳で見つめる。 『なに?』 ―――レイ、これからお前にひとつだけ、制約を与える。 『?』 意味がわからず、とりあえずレイは頷いてみる。 ―――お前が大きくなって、もしこの村を出ることがあって・・・。 長老のしゃがれた、それでも尚強さを秘めた眼がレイを見つめる。 ―――恋をしても、絶対に、緋の眼を愛してはいけない。 『?なぜ?』 幼い自分は、なんの躊躇いもなく聞き返す。 ―――それは、お前が金眼だからじゃ・・・。 『オレがきんめで、なんでひのめをあいしちゃいけないんだ?』 長老はレイの豊かな黒髪を撫でる。 ―――昔からの定めじゃ。お前もいつか、その理由を知る日が来る。 ふーん。とレイは曖昧に頷く。 『でも、もしそとにでたとしても、すうじゅうおくぶんのいちのかくりつだ。であえるほうがすごい』 ―――それでも、確率は0ではない。 長老の言葉に、レイは眉を潜める。 すると、遠くからライたちの声が聞こえた。 長老はそっとレイを膝から降ろしてくれる。 ―――お前もいつか、理由を知る日が来る・・・。 だから。 ―――今は、そのことだけを覚えておくのじゃ・・・。 「・・・・・・」 モヤが晴れて、そっと眼を開いてみる。 朝。 レイはホテルの一室のベットに横になっている。 仁と一緒に、今は日本に居る。 理由はひとつ。 『強いブレーダーに巡り合う為』 レイはそのために仁についていっている。 レイは上半身を起こし、額をおさえる。 「・・・また、あの夢・・・」 昔聞かされた長老からの『制約』 当時は気にしていなかったのに、最近・・・特に日本に来てからは、2日に1日のペースで見てしまう。 嫌な夢、というわけではないが、当然疑問は心に残る。 はぁ、とレイは溜息をつき、自分の眼を瞼越しに触る。 牙族でも、唯一の金眼。 「緋の眼と、金眼・・・」 そこに何の繋がりがあるかはわからない。 とりあえずレイはベットを降りて、一階にあるバイキングルームへ行って空腹を満たした・・・。 コメント とりあえずプロローグ☆ 10話くらいで終われたらいいな!(希望) ちなみに設定では、マンガバージョンで、まだレイはカイたちと会ってません。 ややパラレルを含んだお話しになってまぃっす。 ちなみに・・・題は・・・また曲からとりました(ガクリ) 米倉千尋さんの歌からですー☆ |