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flying 32 攻撃魔術を使えない分、天使たちは剣などの武具に精霊を閉じ込めて戦う。 その頂点に立つ武器。 かつて、身を護るべく神々より寵愛の証として授かった8つの武器。 神剣グランス・リヴァイバー 神槍イセリアル・デヴァイド 神弓エルヴン・ボウ 精王剣アレクタリス 聖剣ロスト・セラフィ 聖杖アドヴェンティア 閃弓フォウル・スレイヤー 閃槍クリムゾン・エッジ この8つの武器は、陽月祭の時のみ姿を表し、普段は厳重に保管されている。 だが・・・。 「なに!?アレクタリスが盗まれたじゃと!?」 ロウの元にやってきた使い。 それはサーナがアレクタリスを持ち、神殿を出て行ったとのものだった。 「い、いかがいたしましょう、ロウ様・・・」 慌てふためく高位階級のもの。 ロウも、珍しく温和な顔を強張らせて、厳しい表情が白い髭から覗いている。 「あれは6つの表情をもつ剣じゃ・・・。何故サーナはそんなものを持ち出して・・・」 ロウが考え込むと、使いが、一枚の紙をロウに手渡した。 ロウの虹彩が、驚愕と衝撃に窄まった。 「・・・お前、下に赴き、太一たちを呼んでまいれ・・・」 は?と聞きなおす使いに、ロウは先程よりも厳しい口調で 「太一という最低階級のもの、そしてその仲間たちを今すぐ呼んでまいれといっとるんじゃ!!」 めったに見ない怒りの表情に、使いはひっと息を呑み、走り去るようにロウの部屋から消えていった。 「・・・サーナ・・・!」 一人、大きな部屋で、ロウはクシャリとサーナの置き手紙を握り締めた。 『 神の意志に従い、堕天使たちに天罰を与えに行きます。 』 その短い一文を見せると、4人の表情は一気に青ざめていった。 ヒカリなど、あまりの衝撃にふらりと足元をふらつかせてしまう。 「・・・すまぬ・・・ワシというものがありながらこういう結果を呼び寄せてしまって・・・」 苦虫を噛んだようにロウの表情が苦渋に歪む。 ヒカリを支えながら、空は首を横に振る。 「いいえ、ロウ様のせいじゃありません。ロウ様は精一杯私たちの味方をしてくださり、今でもこうして協力してくださっています。 それだけで充分ですわ」 空の言葉に、ロウはありがとう、と小さく呟いた。 「とりあえず、すぐに向こう側に使者を使わせ、事のあらましを説明せねばならぬな」 誰にしようかロウが考えていると、太一たちは4人、互いに顔を見合わせて、頷いた。 「じい・・・ロウ様、オレたちに向こうに行かせてください!」 太一が申し出ると、ロウは静かに太一を見据えた。 「オレたち・・・いえ、オレは向こうに行ったことがあるから多少地理もわかるし、知り合いも居ます! オレたちが行けば、きっと、きっと!わかってくれます!・・・だから・・・!」 太一は必死にロウに頼み込む。 ロウは真剣に太一と目を見詰め合う。 「・・・おぬしらは本当に向こうのやつらのことが好きなのじゃな・・・」 ロウが表情を和らげると、太一もぱっと表情を明るくした。 「はい!大切な友達です!」 太一の言葉に、ロウはそうか・・・と呟く。 「そうじゃな・・・確かにおぬしらに行かせれば、解決も早くなろう」 「じゃあ!」 「しかし」 嬉しげな太一の声は、他ならぬロウによって遮られた。 「だからこそおぬしらを行かせることは出来ん」 その一言に、太一たちの表情が一気に曇る。 「確かに解決は早くなろう。 しかし向こうが和解に反対したら? おぬしらは良くて捕虜。最悪その場で死刑なんていうのもあるじゃろう」 太一はその辛辣な言葉に、ぐっと言葉を詰まらせる。 「そんなの・・・」 「?」 「覚悟のうえです・・・」 そのから、沈黙が降りる。 太一たちは黙ってロウの言葉待つ。 しばらくして、ロウがふう、とため息をついた。 「おぬしらは本当に強いのう。友達のために命までかけれるか」 「・・・はい・・・!」 意思強く、太一はしっかりと頷いた。 「しかし・・・少しばかり思考力にかけるの・・・」 「――――?」 太一はわからないというように眉をひそめる。 ロウは、その先を言わない。 声は、思わぬところから響いてきた。 「太一さん、戻りましょう」 光子郎だ。 太一は思わぬ言葉に、ばっと後ろを振り返った。 ズカズカと歩き、光子郎の胸元をひっつかんだ。 「お前、何言ってんだよ・・・このままあいつらと・・・ヤマトたちと戦ってもいいってのかよ!?」 「そんなこといってません!!」 「言ってるも一緒だろ!?オレたちが行かないで誰が行くんだよ!!」 「太一さん!落ち着いてください!!」 「オレは落ち着いてる!」 「太一!!」 最後の怒声は、空のものだった。 一瞬あたりが静まり返り、その最初に言葉を発したのは光子郎だった。 「確かに、ヤマトさんたちがいれば堕天使たちとの和解も成功する確率が高いかもしれません」 「じゃあ!」 「でも、もしそれが失敗してしまったら?」 太一はまだわからないというふうに光子郎の胸元を離さない。 「失敗して、つかまってしまったら? 一緒にいるヤマトさんたちはどうなりますか?」 「――――――っ!?」 太一の顔が青ざめていく。 「都合よく釈放されたとしましょう。 でも敵対している天使たちと交流を持つと回りにしれてしまったら? それこそどうやって暮らして行けというんですか?」 太一から完全に力が抜け、その場にへたり込んでしまった。 光子郎は服をなおしてから、太一の表情を覗きこんだ。 太一さん、と光子郎が心配そうに呟く。 「太一」 ロウが呼んでも、太一は反応を示さない。 「お前の言い分も痛いくらいにわかる。 しかしわかるからこそ行かせるわけにはいかんのじゃ。 ・・・・・・わかっておくれ・・・」 ロウの言葉に、太一はかなり間を空けてから小さく頷いた。 コメント うふふ・・・まーたなんかいろいろ出てきましたね・・・(書いといてそういうか) 今回はまたRPGから資料借りました☆ さ〜なんの資料でしょ〜? |