弱さ=強さ

「ヤマト」
優しく、その名を呼ぶ。
情事の後の、気だるいカラダ。
カラダ中には独占欲の強いヤマトのつけた所有印がいくつも刻まれている。
甘い拘束に、太一は一人胸を熱くさせる。
一方ヤマトはというと、一方の手で太一に腕枕をして、もう一方の手で太一を抱くように眠っていた。
照明を落とした部屋は薄暗く、カーテンから漏れる光でなんとかヤマトの顔が確認できた。
「ヤマト」
もう一度、呼ぶ。
今度はヤマトが薄く目を開いた。
「太一・・・?」
低く、よく通る声で名前を呼ばれ、太一はまた胸を熱くさせた。
鼓動が、早まる―――。
「どうした?」
自分の異変に気付いたのか、ヤマトが顔を覗き込んできた。
太一は小さく笑んだ。
ヤマトがその妖艶にも見える笑顔に魅入っていると、太一が首に手を回してきた。
「た・・・」
今度はその名を呼べなかった。
柔らかい太一の唇が、ヤマトの唇と重なって、触れるだけのキスを落としたからだ。
「ん・・・」
だんだん、深くなる口付け。
さっきの乱れた姿を思い出し、ヤマトはまた興奮しかけた。
「ヤマト・・・」
再度、呼ぶ。
太一の目が何かをうつしている事にヤマトは気づいた。
ときどき、発作のように太一が自分に擦り寄ってくる。
ヤマトは動かしていた手を止め、太一の身体を抱きしめ、髪を撫でた。
耳に口を寄せ、囁く。
「大丈夫。独りじゃないから・・・」
寂しがらないで・・・。
前は深夜に押しかけてきた。
裸足のまま、パジャマ姿で。
大丈夫、と何度も囁くと、太一はコクリと小さく頷いてヤマトに身を任せた。
しばらくヤマトが髪をなで、あやしていると、太一から規則正しい寝息が聞こえてきた。
ヤマトはそれを確認してホッと息をつくと、太一の手を握ってやった。
すかさず、握り返してくる。
いつもは絶対見せない『弱さ』
それを太一は素直に自分に見せてくれる。
「自惚れてもいいよな」
ヤマトは呟いて、自分も再び深い眠りへと誘われた。

例えば、世界が崩壊しても、キミと一緒ならそれでいい。
バカにされるのを覚悟で言ってみると、太一は頬を紅らめて、オレも。と言ってくれた。
キミと僕。
絶対、離さないから。
覚悟して。
 


☆END☆


コメント

散乱文形式。
なんか書きたくなっただけ作品(死)
なんというか支離滅裂(泣)