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Cooking Battle? 「やだ」 マックスの一言で周囲の空気は一気に凍りつく。 「マ・・・マックス・・・?」 「お、大人しく従った方が・・・」 「ヤダヤダヤダヤダヤダっ!!僕はぜ〜ったい!食べないモンね!」 レイの笑顔が場に似合わないので、更に恐い。 「おいマックス・・・意地は構わんが、俺に被害は出すなよ」 レイの隣りに座っているカイが、微妙にレイとの間隔を開ける。 レイが、ガタンと音を立てて席を立つ。 マックスも正面からレイを睨む。 「・・・どうしても、食べないのか?」 「どーしても!食べないネ!!」 レイはニッコリと綺麗過ぎるくらいに微笑むと、倒れた椅子を直しもしないでマックスの席まで歩いていく。 しかも、青色のチェックのエプロンをしているあたり、更に場に似合わなく、恐怖を増させる。 「マックス・・・口内炎、痛いだろ・・・?」 うん。とマックスは力強く頷く。 「じゃ、納豆食べような?栄養いっぱいだから、直ぐに治っちゃうぞ?」 「ヤ・ダ!!」 そこで一瞬間が開く。 「そっか・・・」 レイは哀しそうに眼を伏せた後、マックスの箸と納豆の入っている椀を持ち、グルグルグルグルと納豆をかき混ぜ始めた。 そして、良く混ざった所で箸をカタンと元に戻した。 ブスッとしているマックスの首を固定して、もう片方の手で納豆の椀をマックスの口に持っていく! 「好き嫌いせずに食えって言ってるんだー――――っ!!」 「だから、イヤだって言ってるネー――――っ!!」 発端は、マックスの口内炎だ。 口内炎が気になって、ベイブレードに集中出来ないというのだ。 BBA内で一番料理が得意であり、食事管理しているレイに、マックスが口内炎が早く良くなる料理を頼んだのだ。 「マックスが口内炎痛いから早く治る料理作ってくれって言ったから出したんだろ!?お前が元々の原因なんだから食え!!」 「だからって僕が苦手な納豆出す事ないネ!!」 「好き嫌いも一緒に直せるんだ!一挙両得じゃないか!」 「納豆なんて食べれなくても世の中渡っていけるヨ!」 「納豆位食えなくって強いベイブレーダーになれると思っているのか!?」 「何でも食べちゃう中国人と一緒にしてほしくないネ!」 「・・・マックス、滅多な事を言うな・・・」 全くです。中国人にとっても失礼です。 ギャーギャー騒いでいるので、もちろん食卓もめっちゃくちゃ。 タカオとキョウジュの食事がダメになっちゃいましたが、カイはいつの間にか自分の分だけ死守してました。 タカオとキョウジュが椅子から投げ出され、呆然とその凄まじいケンカを見ています。 いつもはとっても良い子な二人ですが、普段大人しい人ほど何とやら。 この有り様になります。 元々運動神経はレイの方がいいが、今回ばかりはマックスも必死。 ダディにだって何を言われても食べなかった位の嫌いようだからだ。 しかし、さすがに食事もマトモに取っていないので、すでに息切れ状態。 「こ、こうなったら・・・」 マックスとレイは同時にドライガーとドラシエルを取りだす。 『ベイ勝負だ!!』 意思が通った事で、二人は外に出ていく。 「・・・なぁ・・・何かあるごとにベイ勝負すんの、やめねぇ?」 タカオにだけは言われたくない気が・・・。 ちなみにキョウジュは放心中。 更に言えば、カイはまだ食事中。 タカオが、キョウジュの意識を取り戻させて、カイの食事が終わるまで律儀に待って外に出てみると、まだ二人は戦っている最中だった。 「ドライガー!タイガークローだ!!」 「ドラシエル!守りを固めるネ!」 金属音が飛び交い、二人は全く譲らない。 方や食事係の威信をかけて。 方や納豆嫌いに意地をかけて。 ・・・平たく言ってしまえばとてっつもなくくだらない問題なのだが、それさえも二人には関係のない事だ。 ジリジリと二つのベイが間隔を詰めていく。 『GO!!』 二人が同時に合図すると、ふたつのベイは一度間隔を開けた後、思いっきりぶつかっていった。 途端に弾かれ、ベイは持ち主の元へ戻る。 ひゅううぅうぅぅぅうぅ・・・・・・と、風が唸り声を上げる。 「・・・なぁ・・・こういう場合、どうなるんだ・・・?」 タカオが尋ねても、返事はない。 どうせ何回戦っても、多分今みたいな結果しか出ないであろう。 実際のところ、二人は次の案を考えていなかったのだ。 「しょーがねぇなぁ・・・」 これもタカオの言えるセリフでは決してない。 「・・・こうしたらどうだ?」 言ったのは、カイだった。 発声者がカイだっただけに、二人もキョトンとそちらを見てしまう。 「レイは納豆をいかにうまく使い、創作料理が出来るか試す。マックスはそれがちゃんとおいしく食べれるか試す。 調理は一回。それでマックスはしっかり一口まず食べてみて、それがちゃんを口に合うか確かめる」 どうだ?と言った後、カイはまた自分は無関係と言う風に眼を閉じた。 二人はカイから視線を逸らし、また睨み合う。 「よし・・・そうしよう・・・絶対!!美味いとその口に言わせてやる!」 「でーきるもんならやってみるネ!おいしいなんてぜ〜ったい言わないヨ!!」 二人は再び宿に戻っていく。 カイは興味を無くしたのか、宿とは反対方向に歩き出す。 見守っていたタカオのお腹が、キュ〜っとなる。 「・・・とりあえずメシが食いたいんだけど・・・」 ・・・自分で作れるようになりま賞・・・。 コメント 美琴さまリクエストの、BBA4人のラブ無しギャグ話だったの・・・ですが・・・。 死ぬ程待たせた上に、激短でしかもヘタレですみません・・・!(泣) どうもギャグ話は苦手みたいで〜〜〜(汗) リクエストしていただいたのに、仇で返してしまったみたいで本当にすみません・・・(号泣) こりずにまた申告していただけると嬉しいです〜! 申告、リクエスト。本当にありがとうございました! |