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※あやしい表現ありなのでご注意を。 とけてしまえばいいのに、と、思った。 ぐち、と言う水音が耳に届いて、それから口に出すのも恥ずかしい部分が震えた。 「、ふ…ッ」 性器の下辺りにヒバリさんの下腹が当たって、ぜんぶがオレの中におさまったのがわかる。 収縮にさからって侵入してきたソレの動きがようやくとまり、思わず声が漏れた。 さすがのヒバリさんも息を切らしていて、普段見せないような表情を浮かべて眉を寄せている。 けれど苦しいだけじゃないことはその紅くなっている頬が物語っていて、それだけでなんだかオレはキュンとなってしまう。 「つなよし…」 いつものようにコツリとおでこをくっつけて、ヒバリさんは腰を引いた。 動く合図だってことはわかっていて身を硬くしたけれど、だからと言って全部の衝撃に耐えれる訳じゃない。 「ん、あッ」 喉が逸れ、ヒバリさんのおでこが鼻梁にずれると、オレの息をふさがないようにと顔を上げてくれる。 けれど腰の動きはまったく容赦がなくて、そんな気遣いにも気付けない。 「ふぁ、あ、――ンッ」 耳に水音が届く。 痛みだけじゃないものが擦られるたびにどんどん増していって、聞きたくもない声が漏れて仕方がない。 歯を食いしめて声を殺そうと思っても、息を吸おうとするとまた声が出てしまう。 恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない。 でも幸せでたまらない。 絶対に無理だと思ってたのに、一番(それこそ草壁さんよりも)近くに居れるようになれて、触れ合えて、キスできて、こうすることができて。 これを幸せじゃないって言ったら、多分オレは一生幸せなんて見つけれない。 「つ、なよ…し…ッ」 熱い吐息を顔に感じる。 オレだって随分体温が高くなっている筈なのに、ヒバリさんの息はずっと熱くて、ぎゅうと閉じていた目を開けた。 髪はしっとりと濡れてて、黒めがちの目が潤んでる。 名前を呼ばれるたびにアソコがきゅうってなって、そのたびにまた呼ばれた。 苦しそうな筈なのに、何故かどう見たって気持ち良さそうで、こんなにヒバリさんに気持ちよくなってもらえて嬉しくてたまらない。 (だから、とけちゃえればいいのにな) 繋がっている部分から、ヒバリさんになってしまえればいいのに。 「ぁあッ」 衝く角度がかわって、ぜんりつせん、と呼ばれる部分を擦られた。 とても声なんて我慢できなくてビクンと腰が跳ね上がってしまい、枕の下に埋めてぎゅうと握り締めている手にも力がはいる。 つなよし、とまた呼ばれる。 あそこがしまってしまう。 ヒバリさんが息をはく。 また、腰を引いて強くナカにはいってくる。 「は、ふぅ…」 肺に溜まってしまった息を吐き出すと、一緒に唾液が流れてしまった。 口から首を滑っていくのが気持ち悪くて拭おうとすると、それよりも先にヒバリさんの顔が近付いてきた。 ペロリと舐められる。 「ッ」 ビクリと身体が跳ねてしまう。 ヒバリさんから与えられるのは、もう全部気持ちいいのに変わってしまって耐えられない。 流れた後を追ってヒバリさんの舌は首から顎に上がってきて、それから口端を舐められる。 「ひ、ばりさ…ンん」 言葉がそのまま吸い上げられる。 くちびるが触れ合って、それからすぐに離れていくけれど、まるでいやがるように限界までくちびるは繋がっていようとする。 ちゅ、ちゅぅ、と何度も何度もキスをして、なんの前触れもなくヒバリさんの舌が口の中に入ってきた。 「…うッン、ふ…」 腰は相変わらず動いていて、けれど舌は違う動きでオレを追い詰めていく(同時にいくつものことを出来るヒバリさんてすごいとこんな時も思ってしまう) くちびるは離れても、したが繋がっている。 お互いの熱い呼吸が触れて、また熱があがる。 (とけれたらいいのにな) オレがヒバリさんになったら、ヒバリさんのもっとそばに居れれる。 そしたら、ヒバリさんはもっと喜んでくれるかもしれない。 ふかふかの枕は掴んでも掴んでも逃げていってしまって、そのたびに強く握り直す。 頭の中はヒバリさんのことでいっぱいだったから、いきなり手が暖かいものに包まれて驚いてしまった。 は、と目を開けると、もう本当に近い場所でヒバリさんがオレを見つめていた。 いつから見られていたんだろう。 恥ずかしくて視線をそらすと、また手をぎゅうと握られる。痛いくらいに。 そして枕の下から引きずり出されてしまった。 「っ、ちょっと」 ずっと絡まっていた舌とくちびるをといて、ヒバリさんが口を開いた。 なんとなく滑舌が悪くて、かわいい。 「いつも、おも、ってるんだけど…さ…」 「ッ、あ、あ、…は、ひ…ッ」 声を出してみれば、ヒバリさんよりもずっとしゃべれないことに驚く。 舌どころか口も動いてくれなくて、伝わっているか不安だ。 (とけちゃえば、考えてることも言いたいことも全部伝えられるのに) 「なんで、こういうとき、にさ…僕につかまらない…の、さッ」 ずくんといっそう強く衝かれて、何を、と言う変わりに高い声が漏れてしまう。 「ふつう、枕になんてしがみ、つかずに…僕をたよるもんじゃない、のッ?」 また、手を強く握りしめられる。 言いたいことをようやく理解して、それからヒバリさんの手の温度がわかった。 熱い。 じわじわとその熱がオレの手に伝わってきて、また繋がるところが増えたところに心が震えた。 口はまたヒバリさんに塞がれてしまったので、ごめんなさい。わかりました。と伝わるように思い切りその手を握り締める。 くっつけているくちびるが、にぃ。と笑った気がした。 (ああ、ごめんなさい、ヒバリさん) 心の中でひっそりと謝る。 (やっぱりオレは、とけちゃいたくは、ないです) だってとけてちゃったら、この熱も言葉もオレには届かなくなってしまう。 (ごめんなさい、ヒバリさん) オレはオレの幸せがとても惜しくて、とけることを諦めました。 それでもオレのナカで弾けたヒバリさんの熱だけは、もうホントに、オレにしみこんでほしかったんです。 |