※あやしい表現ありなのでご注意を。


はむはむと、容赦のかけらもなく性器をいじられる。
その手で触られるだけでもたまらないと言うのに、暖かい口内に迎えられ、更に舌技をくわえられれば、声を抑えることもできなくなる。
「ふ、ふぁ、ヤ…ッばり、さ…ぁあ!」
口端から飲み込みきれなかった唾液がしたたるが、気にしてる余裕もない。
ただ、下半身の、雲雀がくわえて離さない性器の、生半可じゃない快感におかしくならないように必死だ。
ちゅう、と吸われ、鈴口を舌でグリグリと弄られると、悲鳴もか弱すぎて空気に溶ける。
脊髄を電気がかける。
手にも足にも力が入らず、弓なりに反るだけでその他は全て快感にもってかれる。
「め、ダメ…ひば…!」
はたはたと首を左右に振れば、涙が綺麗にシーツにとんだ。
限界が近い。
もう何もされずとも、ただこの口内にいるだけで臨界点を突破する。
「ダメ。もう少し我慢して」
なのに雲雀は、まだ。待て。とこれ以上ないくらいに残酷なことを言う。
横暴さにムカツキを覚えるところなのに、雲雀の言葉にツナは我慢しなくちゃ、と反射的に従おうとするのだが、いかんせん身体の中心はそんなこと知ったこちゃないので、どんどん射精感をツナに与えていく。
「や、ヒバリさ…だめ、ヤ、ヤ、…で、ッ!」
「綱吉、」
もう少し、と言おうと口を離した瞬間、ヒアァ、と喉をそらしてツナが喘いだ。
ぴちゃりと顔にあたる熱いもの。
射精、してしまった。
「……綱吉…」
は、は、と呼吸を整えているツナの身体を起こし、涙を浮かべゆるゆると揺らいでいる瞳を覗きこむ。
「我慢して、って言ったのに」
「だ、って…」
一瞬雲雀を見て、すいと視線を逸らしてしまう。
その顔を汚しているのは、自分が吐き出した白濁だ。
見れる筈もない。
「ヒバリさ…顔、拭いてくださ…ッ」
カ、カーと真っ赤にして視線を必死に逸らしているツナを見て、ムッとする。
両頬を掴んで引き寄せ、その目を覗き込む。
「舐めて」
「…へ、」
「舐・め・て」
「―――…ッ!!や、やだ!!」
「ダメ。キミの意見なんて聞かない。お仕置きだよ、綱吉」
喉を鳴らして首を横に振るが、雲雀は赦してくれない。
「…やだ…ヒバリさん…赦してくださいぃ…」
自分のを舐めるなんて、とんでもない。
ぽろぽろと涙を零して懇願するが、雲雀は少し瞳を揺らしただけですぐに元の表情に戻ってしまう。
「どうしても嫌っていうのなら、僕はもうこれ以上触れてやらない」
この言葉に、再びツナは、いやっ。と泣き出す。
中途半端にほぐされ、高められた躯。
快感を知ってしまった身体はもう戻ることは出来ず、今だって疼きが止まらないと言うのに。
「どちらかだよ、綱吉」
冷めた口調とは裏腹に、優しい掌が背中を擦ると、それすら小さな快感を生んでくる。
引き返せない。
ほしい、ほしい。
雲雀が欲しい。
「ッ、」
ぽつりと涙がシーツに落ちる。
ツナは覚悟を決めて顔を上げると、雲雀の肩に手を置き、震える舌でれろりと頬を舐め上げる。
「…っ」
こそばゆい。
逃げ出しそうな背中を堪え、這う舌を享受する。
ざらりとした舌の上に、ぬるりとすべる体液。
雲雀が何てことなく飲み込むそれを必死に必死に拭っていく。
ぞくぞくと背中を何かが駆け抜けて、戻ってくる。
すぐそばにいるツナのつらそうな表情がたまらない。
頬を拭い、鼻を口付けるようにして額にまた舌を這わせる。
最後に顎と口元を綺麗にして、ツナがそろりと離れて行った。
顔を真っ青にして口を押さえて辺りをキョロキョロと見ている。
ティッシュを探しているのだろう。
「ダメだよ。飲んで」
「ッ!!」
追い討ちをかける雲雀の言葉に、ツナは溶けたキャラメルのような瞳からまた涙を零す。
瞳からそのまま色も一緒に溶けて零れてしまいそうなくらいに綺麗な涙。
甘そうなそれをペロリと舐めとって、白く汚れている口をそっと手で塞ぐ。
観念したのか何度か飲み込もうとツナが喉を鳴らすが、どうしても通っていかないらしく、逆にえずいてしまう。
雲雀の手の上から更に手を重ね、ふるふると首を横に振る。
無理、無理、と雲雀に懇願する。
「…しかたないね」
そっと手を離すと、そのままツナに口付けた。
「?!」
跳ねる身体を抑えて、舌で歯列を割り、ちゅう。と吸う。
「んぅうう?!」
驚いたのはツナだ。
口内の、どうしようもできずにいたものを雲雀が吸い出している。
こくりと鳴った喉に慌てて身体を引き離そうとするが、その時にはもう後頭部と身体を押さえられていて引くことができない。
「ん、んっ、ぅ、ふ…」
こく、こく、と雲雀の喉が鳴る。
羞恥で死ねるくらいに身体が熱い。
けれど口内が楽になったのも確かで、残液がないか確認するように舌が動いた後、ようやく解放された。
「―――、は、は…ヒバリ、さんっ」
「なに」
「何って、何って…!なんてことを!」
「吐き出す方がもったいないでしょ」
「吐き出させてください!もったいなくなんてないですー!!」
サラリと言われ、うわーん!とツナはシーツに突っ伏す。
何をそんなに泣いているのかまったくわからない雲雀は、そっと嘆息して細い背を撫でてやる。
「キミだって、僕のは飲むじゃない」
「当然です!だってっあれは雲雀さんのだか…ら……っ」
失言に気付いて言葉を切っても、もう遅い。
きょとんとした雲雀の表情が、にやりと笑った。
「…ふぅん?」
「……!!」
逃げ出そうとしていたツナの身体に、覆いかぶさる。
熱い。
恥ずかしくて、身体中の熱が上がっている。
「僕のなら、いいんだ?」
「…ッ、…ッ、…ッ」
はくはくとツナが何か言いたそうに口を開くが、言葉にならない。
その様子がおかしくて、ふいに聞いたツナの言葉に心が躍って仕方ない。
ツナの災難は、雲雀の幸福。
「じゃあ、ためさせてもらおうかな」
ヒバリさん。
言葉は、口の中に捕らえた。
口内を遠慮なく犯す。
みるみる間に蕩けていく表情。
ああ、まるで淫ら。
このあとに続くものを思い、雲雀はずくずくと疼く熱を堪えるのをやめた。


それからはもう、本能のままに。