二人で一緒に

キミに出会えた事は、けして偶然ではなくて。
キミとめぐり逢えた事は、けして奇跡なんかじゃなくて。

ててて・・・。
そんな可愛らしい足音を立てながら、テリアモンがチョコモンに近付いていく。
「ちょっこもーんっ」
てしっと後ろからロップモンに飛びつく。
「ぐみもん〜」
花を編んでいたロップモンはいきなり後ろに飛びついてきたテリアモンに一瞬驚いたが、すぐにニコーっと可愛らしい笑顔を見せた。
「なーにしてるの、ちょこもん」
テリアモンは後ろからゆらゆら〜っとロップモンの身体を一緒に揺らしながらたずねる。
「ふふ〜これあんでたの〜」
ロップモンはテリアモンに向かい合うように座りなおし、その頭に今編み上げたばかりの花飾りを乗せた。
「これ、ちょこもんがつくったのー?」
「うん。きにいらない?」
ロップモンが不安そうに小首をかしげる。
テリアモンはそんなロップモンが可愛いなーvなどと思いながら、ロップモンに抱きついた。
「んーん〜。すっごくうれしい!ありがと、ちょこもん♪」
 ぎゅう〜っと抱く腕に力をこめる。
「ほんと?なら、ぼくもうれしいv」
ロップモンも負けずと抱き返す。
そのうちじゃれあいへと発展し、寝転んで笑いあっている。
「ちょこもん、ちょこもん」
「なに?ぐみもん」
テリアモンが2回ロップモンの名を呼ぶときは何かあるときだ。
「ちょこもん、『きす』って知ってる?」
突拍子もない質問にロップモンはキョトンとしている。
「きす?」
「きす」
二人(2匹?)の間に沈黙が落ちる。
「しってる?」
「んん。しらなーい」
ぐみもんは?と逆にロップモンが聞き返してくる。
テリアモンはンーと考え、
「なんかね、うぉれすがてれびみながらきすか〜っていってたの」
イマイチ話しの見えない会話。
でもこの二人はそれなりにわかるようで。
「うぉれすがなんかいってたの?」
「んん。きいたの。『きす』てなぁに?って」
「うぉれすなんだって?」
「『きす』ってね、すきなひととすきなひとがする『あかし』なんだって」
「ふ〜ん?」
「ちょこもんいみわかる?」
「わかんない」
すぐに答えられる言葉。
「でもね、たぶんね」
ロップモンはそういって次の言葉を紡ぐ。
「そのひとのことを『すき』っておもってるひとと、そのひとを『すき』っておもってるひとが、『ぼくたちすきどーしなんだよ〜っ』ってつたえあうためにすることなんじゃないかな?」
「ふ〜ん?」
「・・・わかった・・・?」
「うん。なんとなく」
言葉で表せなくたって。ちゃんと伝わっている。
だって、ぼくたちは双子だもん。
「ぼくが、ちょこもんのことすき〜っておもうことでしょ?」
「うん。ぼくが、ぐみもんのことすき〜っておもうのといっしょ」
「そっか〜」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
『じゃあぼくたち『すきどおし』ってこと?』
二人の声がおもしろいくらいうまくハモった。
それから、ちょっとの間をおいてふたりの笑い声が草原に響く。
「ちょこもんまねっこー」
「ぐみもんまねっこー」
そんなことを言い合ってはまた笑いあって。
しばらくして、馬鹿笑いによる腹痛をおさめてから二人はまた向き合う。
「ねえちょこもん。『すきどおし』なら、『きす』してもいい?」
「うん。いいよ〜」
ロップモンはそういってそっと目を閉じる。
テリアモンは手を地面においてロップモンに顔を寄せていった。
触れたのは、ホントに一瞬。
「なんかどきどきいってる〜」
「ぼくも〜」
ヘンなの〜そういって二人はまた笑い出した。
『どきどきするその気持ち』を理解するには二人にはまだ幼すぎた。
「ね、ちょこもん。そろそろうぉれすのとこ、もどろっか?」
「うん。おなかへった〜」
「えははははっ!ぼくも〜」
そういって手を握りながらウォレスのトコロに戻っていった。
二人で、仲良く手を繋ぎながら・・・。

もうちょっと。
もうちょっと。
この気持ちを理解するには、まだ時は熟さなくて。
でも、いつか『このきもち』を理解できたら・・・。
精一杯のこの『想い』をキミに伝えるから――――。




☆END☆


コメント

珍しい(?)可愛らしい系(笑)
裏大好き女だけど(笑)こういう系も好きなんですv
ところで同志はいらっしゃいますでしょうか?(苦笑)